日本の森で育った雑木で作る、個性ゆたかなトイノートの椅子とテーブル。
トイノートの椅子やテーブルには、日本の森で育ち雑木と呼ばれてきた樹木が使われています。製品になるとは想像もつかない木もありますが、少し手をかけることで見違えるほどの製品になります。多種多様な雑木は、製材すると、色、におい、肌ざわり、重さなど、それぞれの違いに驚かされます。人間に例えるなら、個性といってもいいでしょう。また、同じ一本の木でも各部ごとにその表情が変わり、木目の模様や節など、眺めているだけでも楽しくなります。昔の日本の家には、雑木で作られた様々な家具や建具が、日々の生活にやさしく寄り添っていました。住宅仕様や生活スタイルの違う現在では、暮らしのなかで雑木が使われることは殆どありません。トイノートでは、雑木の個性を生かした椅子やテーブルを作ることで、森のゆたかな恵が寄り添う生活を、引き出したいと考えています。それぞれの雑木の個性が、家具となった後も鮮やかに暮らしのなかに生きつづけます。
カツラ(桂)
春、赤く染まった葉がしだいに大きく開き、ハートの形をした緑色の葉に変貌する。秋には、甘い芳香を漂わせながら落葉する。狂わない、おとなしい木で、カンナの仕上がりも良い。トイノートでも、よく使われる木です。
トイノートでは、家具の製作に桟積みして2〜6年ほど天然乾燥させた無垢材を使用しています。時間をかけて乾燥させることで、「反り」や「ねじれ」など、木の狂いをおとなしくさせることができます。